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23卒の就活はやばい?採用率の推移・内定をもらうコツも

就活を行う上で、卒年度ごとにおける就活のしやすさを気にする学生は多くいます。23卒の就活は、さまざまな影響を受けていることから、やばいと言われることが少なくありません。そのため、23卒の学生が希望する企業から内定をもらうためには、やばいと言われる理由や、23卒における就活の実情を知っておくことが重要です。

この記事では、23卒の就活がやばいと言われている理由を、近年の情勢・就活事情を踏まえて紹介します。希望する企業から内定を得るコツも解説するため、就活を控えている23卒の学生は、ぜひ参考にしてください。

23卒の就活がやばいと言われる理由4つ

新卒者の採用率は、世の中の情勢や企業の景気によって変動します。近年は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、採用率が下がる・採用募集を行う企業が減るなどの傾向が見られ、23卒の就活がやばいと言われることが少なくありません。

ここでは、23卒の就活がやばいと言われる理由を4つ紹介します。

新型コロナウイルスの感染拡大で業績が下がった企業が多い

新型コロナウイルスの感染拡大により、飲食業界・観光業界が打撃を受けていることは広く知られていますが、実際にはほとんどの業界で業績が下がっている傾向です。

財務省が2021年7月に実施した「新型コロナウイルス感染症による企業活動への影響(特別調査)」によると、製造業で46%・非製造業で60%・小売業で50%もの企業の業績が下がったという結果が出ています。製造業は非製造業・小売業などと比べて業績が下がった企業の割合が低いものの、自動車産業・食品製造産業・生産用機器産業などは、いずれも50%以上の企業が業績を落としています。

(出典:財務省「新型コロナウイルス感染症による企業活動への影響(特別調査)」

業績が下がったことにより、従業員の給与カット・早期退職を募る企業も増えているだけでなく、新卒採用を見送る企業も決して少なくありません。

22卒で就活浪人をした人がいる

22卒の就活では、採用活動を取りやめた業界も見られ、就活浪人をした学生も多くいます。実際に、ANA・JAL・HISなどは22卒の採用を見送っており、航空業界などをはじめ、希望する業界に就けなかった学生を中心に就活浪人を選んだ人が少なくありません。

新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきた23卒の就活では、採用活動を行う企業が増える見込みはあるものの、就活を行う人口も増加するため複数の企業から内定を得ることは難しくなるでしょう。

選考早期化が進んでいる

23卒だけでなく、近年の就活では選考早期化が進んでいます。選考早期化によって、夏季のインターンなどで、ある程度の就活生を囲い込む企業が見られます。

3月の就活解禁に合わせて動き出すと、希望する企業に応募できないことが少なくありません。23卒の学生は、夏季のインターンに参加する他、企業のサイトから採用活動の状況を把握したり、合同説明会に参加したりするなど、積極的に就活に取り組むことが大切です。

従来より企業の情報を集めにくい

近年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、従来のように会場を貸し切った合同説明会が行われる機会は減っています。そのため、企業の情報を集めにくく「就職先の決め方が分からない」「就活の軸」が定まらないという学生が増えることが予測されます。

また、リモート授業を行う大学が増えたため、学生同士で就活に関する情報交換を行う機会が減っていることも否めません。23卒の就活は、自ら動いて情報を集めなければ希望する企業から内定を得られない可能性が高いため、やばいと言われています。

23卒の就活は氷河期と言われるほどやばいのか?コロナ禍における就活の実態を徹底解説!

さまざまな媒体やメディアで発信されている情報を見ると、「就職氷河期が再来した」と言われることがあります。しかし、実際には世間で言われるほど、23卒の就活状況はやばくありません。

ここからは、公的機関の情報などを用いて、コロナ禍における就活の実態を紹介します。

90%以上の就職内定率をキープしている

新型コロナウイルスの感染拡大により、採用率は下降していますが、大幅に低下してはいません。下記は、大卒者の4月時点における就職内定率の推移をまとめた表です。

卒業年就職内定率
2021年96.0%
2020年98.0%
2019年97.6%
2018年98.0%
2017年97.6%
2011年91.0%

(出典:厚生労働省「大学等卒業予定者の就職内定状況調査(大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内定状況等調査):結果の概要」

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた、21卒における大卒者の就職内定率は96.0%であり、例年と同水準を維持しています。なお、リーマンショックの影響を受けた11卒における大卒者の就職内定率91.0%が最も低い数値です。

大卒者の就職内定率は、さまざまな情勢の中でも90%以上を維持しているため、ほとんどの学生が卒業までに内定をもらえると言えます。

成長している業界も増えている

新型コロナウイルスの感染拡大により業績が悪化した業界が見られる一方で、成長している業界も少なくありません。コロナ禍で成長している業界の一例を挙げると、IT業界・医療業界・エンタメ業界・物流業界などです。

特に、IT業界は新型コロナウイルスの感染拡大に関係なく、今後も成長すると言われている業界であるため、新卒・中途を問わず採用活動に力を入れています。IT業界はプログラマー・マーケターしか活躍できない業界と思われることが多くありますが、営業職・総合職などの採用も行われます。

23卒の学生が就活をする際は、成長している業界を中心に応募することで、企業から内定を得られる数が増えるでしょう。

23卒の学生がやばいと言われる就活を勝ち抜くコツ

就活には、面接対策を行う・適性検査を受けるなど、さまざまな対策があります。23卒の学生が企業から内定をもらうためには、採用試験の対策を行うだけでなく、事前の準備に力を入れることが大切です。

ここからは、23卒の学生がやばいと言われる就活を勝ち抜くコツを4つ紹介します。

希望する企業のインターンには必ず参加する

インターンは、希望する企業の職場で就業体験ができる制度です。23卒向けのインターンは、新型コロナウイルスの感染状況によって実施されるか・されないかは不透明ではあるものの、希望する企業で実施される場合は必ず参加しましょう。

インターンに参加すると、企業調査ができるだけでなく、自分に適した仕事・職場なのかを判断できます。また、希望する企業のインターン以外にも、気になっている企業のインターンに参加すると、仕事に対する価値観・自分の適職を気づくきっかけになることが珍しくありません。

新型コロナウイルスの感染拡大以降は、感染者数が減少する夏場などにインターンを行う企業数が増える傾向です。インターンの実施状況は、各企業の公式サイトなどを随時チェックしながら、情報を集めましょう。

インターンの実施状況に関する情報を手軽に集めたい学生は、インターンを実施している企業を掲載している求人サイトを利用することがおすすめです。中でも、「ユアターン」はIT・商社・金融など、人気のある業界のインターンを探すことができる求人サイトです。経験の有無に関係なく学生を広く受け入れる求人が複数あるため、まずはユアターンでインターンを実施している企業の求人を探し、応募することから始めてみましょう。

OBOG訪問をする

23卒の学生は、インターンを実施するのかが未定である企業が多いため、OB・ OG訪問を活用し、企業情報を集めることも行いましょう。

OB・ OG訪問は働いている先輩の元へ訪問し、「今の職場を選んだ理由」「労働環境」「業界の実情」などを聞くことが一般的です。しかし、近年はリモートワークが推進されたこと・非接触が推奨されていることが理由で、自宅もしくは学校でzoomなどのツールを使いながら、オンラインでOB・ OG訪問ができる場合もあります。

もし、希望する企業でインターンの実施がない場合は、リモートで行えるOB・ OG訪問を行うことも視野に入れましょう。

合同説明会に参加する

複数の企業が参加する合同説明会は、一度にさまざまな企業の情報を集められるため、就活生の多くが参加するイベントです。マイナビ・リクナビ・dodaなどが行う合同説明会から、自治体が実施する合同説明会まで、種類はさまざまです。

基本的には、合同説明会を実施する企業・時期が異なれば、参加する企業は異なるため、できるだけ多くの合同説明会に参加することをおすすめします。なお、近年は会場で行われる合同説明会だけでなく、オンラインで参加できる合同説明会もあるため、必要に応じて使い分けると、より多くの企業を知るチャンスとなるでしょう。

下記は、合同説明会についてまとめた記事となっているため、合同説明会に参加するのかを迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

複数の就活サイトを利用する

23卒の就活は、さまざまなことが理由で企業情報を集めにくい可能性があります。企業情報がうまく集まらなければ、就活の軸を定められないだけでなく、希望する企業・職種を絞れないでしょう。

23卒の人が就活をうまく進めるためには、複数の就活サイトを利用し、さまざまな媒体から企業情報を集めることが重要です。就活サイトによって掲載されている企業が異なる他、各種サービスの特徴にも違いが見られます。

また、複数の就活サイトを使うことで、内定率がアップするエントリーシートの書き方・面接の応対などのノウハウを得られるでしょう。近年は、さまざまな就活サイトがあることから、「利用するサービスを選べない」という人も多くいます。下記の記事では、厳選した就活サイトを7つ紹介しているため、サービス内容が充実した就活サイトを利用したい人は、ぜひ参考にしてください。

まとめ

23卒の就活は、「コロナウイルスの感染拡大により業績が落ちた企業がある」「選考早期化が進んでいる」などの理由からやばいと言われています。しかし、コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた21卒の内定率は96.0%となっており、リーマンショック時の就職内定率より高い水準をキープしています。そのため、世間で言われるほど23卒の就活はやばい状況ではありません。

23卒の学生が複数の企業から内定をもらうためには、インターン・合同説明会に参加することや、複数の就活サイトを利用することが大切です。当メディアでは、サービスが充実した就活サイトを厳選した記事もありますので、ぜひ参考にしてください。