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24卒の就活はやばい?業界ごとの特徴・就活を有利に進めるコツも

新型コロナウイルスによる情勢を受けて、「24卒の就活がやばいのではないか?」と不安を感じる就活生も多いのではないでしょうか。

実際に企業は採用数を減少させ、合同説明会の人数制限を設けるなどの措置を行っています。

この記事では、24卒の就活がやばい理由と近年の内定率状況、やばい業界とやばくない業界の特徴を詳しく説明しています。あわせて24卒の就活打開策も紹介しているので、就活を有利に進めたい人は、ぜひ参考にしてください。

24卒の就活が「やばい」と言われる理由3つ

24卒の就活がやばいと言わている理由は、下記の3つあります。

  • 新型コロナウイルスの感染拡大によって採用活動が鈍っている
  • 企業・職種に関する情報が十分に集められない恐れがある
  • 24卒の就活からルールの見直しが行われる可能性がある

新型コロナウイルスの影響で、「採用活動を行う企業が減っていること」「就活のルールが変わる可能性があること」などにより、例年よりも就活が大変になることが予測されています。

ここからは、24卒の就活がやばいと言われる3つの理由について詳しく紹介します。

新型コロナウイルスの感染拡大によって採用活動が鈍っている

新型コロナウイルスの感染拡大により、業績が悪化した業界が少なくありません。業績が回復している企業もありますが、採用枠の減少や採用中止を取り入れている企業が一定数存在しています。

そのため、就職したい企業・職種の採用活動の状況などを、企業の公式サイトなどで随時チェックしましょう。企業の公式サイトによっては、例年の採用状況・24卒の採用人数などが掲載されていることも多くあります。

企業・職種に関する情報が十分に集められない恐れがある

合同説明会の中止や延期による、企業・職種に関する情報が集めにくいことが懸念されています。

合同説明会などの対面イベント中止により、自力で企業を探すことが難しくなり、企業情報を効率よく集められないことが、24卒の就活がやばい理由の1つです。

就活サイトや求人情報からも企業の情報は得られますが、合同説明会に比べると企業の内部情報を得ることは難しいでしょう。そのため、インターンやスカウト型就活サイトを使い、企業の情報を幅広く集めることが大切です。

24卒の就活からルールの見直しが行われる可能性がある

日本経済新聞によると、24卒の就職活動について、日本経済団体連合会(経団連)は現行ルールの見直しを政府に要求しています。

(参照:日本経済新聞

現在は政府が就活ルールを取り決めており、以下のようなスケジュールを進めています。

広報活動開始卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
採用選考活動開始卒業・修了年度の6月1日以降
正式な内定日卒業・修了年度の10月1日以降

(出典:内閣官房「2022 年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」

上記をわかりやすく説明すると、3月に説明会を解禁し、同年6月に面接を解禁、同年10月に内定をだすということです。

新型コロナウイルスの影響や多様化する時代に合わせて、就活ルール変更を取り入れる動きがあります。また、内定辞退者が出てもリカバリーしやすいこと、優秀な人材を確保したいことなどが理由で、通年採用を実施する企業も複数存在します。

MEMO
通年採用とは、年間を通して採用を行う方法のことです。一括採用よりも就活生を確保しやすいことから、近年注目されている採用方法となっています。

24卒の人は、ニュースや新聞などで就活のルール関する情報を集めるだけでなく、企業の採用情報を定期的にチェックすることが大切です。

【実はやばくない】近年の大卒者における就活状況

近年の景気により、就職が難しいと言われることもありますが、実際の状況を見ると内定率が高いことがわかります。

厚生労働省が発表している直近4年間の大卒者における就職内定率は、下表の通りです。

卒年度就職内定率
2018年98.0%
2019年97.6%
2020年98.0%
2021年96.0%

(出典:厚生労働省「大学等卒業予定者の就職内定状況調査(大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内定状況等調査)」

上記のデータから、過去3年間は内定率が右肩上がりに上昇しているのがわかります。新型コロナウイルスが流行していた、2020年度であっても約9割の人が内定を獲得しています。

リーマンショックが起こった2008年以降と近年のデータを比較すると、現在の内定率が安定していることに気づくでしょう。

卒年度就職内定率
2008年95.7%
2009年91.8%
2010年91.0%

就職氷河期と言われていた2010年度のデータと2020年度を比べると、現在の就職状況がやばくないことがわかります。そのため、就活の準備を事前に進めることで、企業から内定を得ることができるでしょう。

【予想】24卒の就活で内定状況やばい業界とやばくない業界

新型コロナウイルスの感染拡大により、倒産・業績悪化などの打撃を受けた業界と、恩恵を受けて成長している業界の2つが大きく分かれました。

これから就活を行うにあたり、影響を受けた業界を把握しておくと、就活が進めやすくなるでしょう。

ここからは、内定状況がやばい業界とやばくない業界を3つずつ紹介します。

内定状況がやばい業界3つ

内定状況がやばい業界とは、採用倍率が高いまたは、採用活動の実施状況がよくない業界ということです。内定状況がやばい業界には、以下の3業界が挙げられます。

航空業界

新型コロナウイルスの拡大により、最も打撃を受けたのが航空業界です。21卒の就活ではJAL(日本航空)・ANA(全日本空輸)の多くが、一部職種を除いて採用活動を見送るという宣言をしました。

2021年12月時点でワクチン接種が普及していますが、採用対象者はパイロットの一部・一等航空整備士養成プログラム対象者とされているため、限られた人以外は航空業界への就職が難しいでしょう。

ホテル業界

ホテル業界も内定状況が厳しい職種の1つです。ホテル業界は、訪日外国人観光客の増加により、多くの企業が採用枠を増加していました。しかし、新型コロナウイルスにより、訪日外国人観光客・一般観光客が激減し、業界全体の採用率が下がっています。業界の見通し目処が立っていないことから、採用活動に消極的なホテルがほとんどです。

ホテル業界を盛り上げるために、県民割やGoToトラベルなどの施策が国を挙げて行われていますが、今後の先行きが不透明な点が多く、内定を得ることが難しい業界と言えるでしょう。

建設・工事業界

帝国データバンクによると、建設・工事業界で新型コロナウイルスの影響を受けて倒産した企業数の多さは、飲食業界に次いで2番目に高いことが公表されています。

(参照:帝国データバンク「特別企画:「新型コロナウイルス関連倒産」動向調査 」

大手建設企業は、コロナ禍でも予定採用人数に達するまで採用活動を続けているものの、依然として人材確保ができていない状況です。中小の建設企業は採用活動休止を行う企業が増えており、倍率が高まっている傾向です。

また、オリンピック終了後による、建設・工事業界の景気の冷え込みも懸念されており、新卒採用に消極的な企業も一部見られます。

内定状況がやばくない業界3つ

新型コロナウイルスの影響で恩恵を受けた業界は、「IT業界」「医療・介護業界」「物流業界」の3つです。

ここからは、3業界の内定状況がやばくないと言える理由を解説します。

IT業界

新型コロナウイルスにより国からソーシャルディスタンスが推奨された結果、IT業界が躍進を見せています。

帝国データバンクが行った調査をもとに、IT業界が関わっている売上高を下記にてまとめました。

分野前年比平均売上増減率
電気通信・郵便26%増加
教育11.4%増加
広告・情報サービス5.6%増加

(参照:2021年度帝国データバンク「新型コロナウイルスによる企業業績への影響調査」

テレワーク関連の設備やシステム環境、オンライン授業の普及などにより、コロナ禍であっても売上が上昇しています。

IT業界では人材不足を解消するために、働き方も年々変化しています。たとえば、リモートワークを推進したり、裁量労働制を採用したりするなど、ワークライフバランスの取れた業界です。

また、IT業界はICT(情報通信技術)・AI導入などにより、今後も伸びることが予測されているため、内定状況が安定しています。

医療・介護業界

医療・介護業界も、内定状況がよい業界の1つです。

新型コロナウイルス流行当初は、コロナワクチン接種が進んでいなかったため、訪問規制などの影響で採用を保留、ストップしていた企業がほとんどでした。しかし、現在は右肩上がりで内定率が回復しており、新型コロナウイルスが流行する前と同水準の採用状況に戻っています。

介護業界は売り手市場と言われており、内定状況が高いという特徴があります。将来的には、さらに介護職需要が高まる見通しであり、介護職に携わる人材を求める施設は少なくありません。

物流業界

Amazonや楽天、個人で売買ができるメルカリなど、インターネットで物を買うのが当たり前になった昨今、ニーズが高まっているのが物流業界です。

外出自粛による巣ごもり需要が生まれ、オンライン通販による取引が増えた結果、物流量の増加が業界の売上を後押ししています。

新型コロナウイルスの収束の目処がたっていないこともあり、物流量も今後ますます増えると予測されています。もともとの人手不足とステイホームの需要もあり、物流業界の内定状況はやばくないと言えるでしょう。

24卒の就活でやばいと言われる状況を打開する方法

情勢の影響から、近年は就活生の選考早期化が進んでいます。就職情報大手の株式会社ディスコが発表したデータをご覧ください。

1月2月3月4月5月6月
2020年卒4.7%8.1%13.9%26.4%51.1%71.1%
2021年卒7.0%10.0%15.9%34.7%50.2%64.0%
2022年卒8.7%13.5%21.1%38.2%

(参照:株式会社ディスコ就職活動に関する調査2021年4月現在

上記のデータからわかる通り、年々早期内定率が上昇しているのが分かります。ここからは、24卒の就活でやばいと言われる状況を打開する方法を3つ紹介します。

インターンには必ず参加する

新型コロナウイルスの影響により、新卒採用者を絞る傾向が高まっています。新卒採用と併せてインターン採用を行っていた企業も、一緒に働いた経験のあるインターン経験者を優先して採用する傾向です。

実際に、IT業界や通信系企業を中心に、インターン採用のみに絞っている企業もあります。また、今までインターン募集を行っていない企業も積極的にインターンを実施しています。

インターンを実施している企業を効率よく探すためには、インターンに強い求人サイトを利用することがポイントです。中でも、「ユアターン」は金融業界・IT業界など、人気のある業界のインターン求人を豊富に取り扱っています。経験の有無に関係なく応募できる求人も複数掲載されているため、まずは気になる企業をユアターンで探し応募することから始めてみましょう。

合同説明会には3回以上参加する

合同説明会のメリットは、今まで知らなかった企業との出会えることです。数百もの企業が出展している合同説明会に参加することで、就活の幅が広がります。

近年は、オフラインで合同説明会が実施されるケースが増えていますが、就活生と採用担当者どちらもお互いの熱量を図ることが難しいと感じています。そのため、実際に対面する合同説明会を活用して、フィーリングの合う就活生を確保したいと考える採用担当者は、決して少なくありません。

また、合同説明会には採用担当者だけでなく、社長・代表などが訪れるケースも多くあります。他の就活生と差別化を図るために、3回以上は合同説明会に参加し自分を覚えてもらうことが、後の採用にもつながるでしょう。

合同説明会に参加するか否か迷っている人は、下記の記事を参考にしてください。

資格取得を行う

他の就活生との差別化を図るために、選考で有利になる資格取得することは効果的です。資格を取得しておくと、「自発的に行動し、合格まで努力できる人材」ということを企業にアピールできます。

そのため難易度が高い資格ほど、採用担当者へのアピール材料として有効でしょう。取得する資格が志望する業界関連であれば、業界への関心の高さを伝えることもできます。

下記は、所有しておくと就活に有利になりやすい資格をまとめた表です。

資格名特徴
TOEIC・認知度が高い

世界共通テストスコアが高いほどアピールできる

・文系、理系関係なく評価される

FP技能検定・金融業界に最適

・試験は年3回と受験機会が多い

日商簿記検定・金融業界に最適

・知名度、信頼度が高い

宅地建物取引士・不動産業界に最適

・国家資格のなかでも人気と知名度を誇る

希望する業界・職種で有利な職種がわからない場合は、大学のキャリアセンターなどで役立つ資格を質問してみましょう。

複数の就活サイトを利用する

就活でやばいと言われる状況を打開するためには、複数の就活サイトを利用することがポイントです。

就活サイトにはさまざまな種類があり、サービス内容に若干の違いが見られます。下記は、各就活サイトの特徴をまとめた表です。

就活サイトの種類特徴
ナビ型就活サイト・就活や企業に関する情報を公開しているサイト

・就活の悩みを解決するサービスが充実している

スカウト型就活サイト・企業から就活際にアプローチがくる逆求人型のサイト

・企業からのオファーを待つだけでよい

エージェント型就活サイト・専任アドバイザーが就活生をサポートするサイト

・適性診断から自分に合う企業の紹介を受けられる

まずは、ナビ型就活サイトで就活の情報を集めながら、他のタイプの就活サイトを活用することで、効率よく就活が進められるでしょう。

下記の記事では、当メディアが厳選したおすすめの就活サイトの情報をまとめた記事です。使用する就活サイトを決めていない人だけでなく、他の就活サイトの利用を検討している人は、ぜひチェックしてください。

まとめ

24卒の就活は、新型コロナウイルスによる採用活動の減少や、就活ルールの変更など、不安材料がたくさんあります。そのため、業界ごとに好況・不況の波があるため、内定を貰いたい業界について詳しく調べることが大切です。

しかし、新型コロナウイルスの影響を受けた20卒の内定率でさえ90%以上を記録しているため、24卒の内定率も90%以上となるでしょう。このことから、「就職氷河期になる」と焦る必要はありません。

24卒の就活を成功させるためには、「インターンの参加」「資格取得」「複数の就活サイトの利用」「3回以上の合同説明会へ参加する」ことが重要です。当メディアでは、就活サイトのサービス内容を解説した記事もありますので、複数の企業から内定を得たい人は下記の記事も併せて読んでおきましょう。