イギリスがEU離脱を離脱したことにより、就職活動への影響が懸念されています。イギリスはEUの中では、ドイツに次いで2位の経済大国です。
そんなイギリスは2016年6月24日の投開票により、イギリスのEU離脱が決定しました。
投票翌日から「What does it mean to leave the EU?」(EUからの離脱は、何を意味しているのか)、「What is the EU?」(EUって何?)というEUに関係する検索キーワードがGoogleのトレンドに選ばれイギリス人はあまりEUについて理解がないのではないか?と思ってしまうような出来事もありました。
リーマンショック再来とも言われている今回の問題、イギリスのEU離脱は就職活動にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
日本企業への影響
1000社以上の日系企業がイギリスへ進出しています。イギリスに生産拠点を置いている自動車メーカーへのダメージは大きく自動車輸出に大きな影響を与えます。
またこれまでに移民で安い労働力に頼ってきたイギリスは、生産コストが増加します。大悪の場合、生産拠点を別の地域に移さなければいけない可能性もできてきます。
円高による影響も懸念されています。円高になると輸出産業に大きな影響を与えます。
ただ今回の円高は、ポンド安に対する相場なのでポンドの値が上がれば、経済的混乱も回復に向かうでしょう。
離脱の連鎖の可能性
イギリスのEU離脱を受けて離脱の連鎖が起こる可能性があります。EU離脱の動きが加速すれば移民問題や貿易に大きな影響を及ぼします。
イギリスEU離脱による就職活動への影響
就職活動への影響ですが、学生が就職し辛くなる理由のひとつに企業の経営規模の縮小などが挙げられます。
以前のリーマンショック時には、コスト削減のため日本企業の経営規模縮小の影響を受け、多くの企業がリストラや新卒を採用しないなどの処置をとりました。
これにより2010年の就活生は大きなダメージを受けました。
またこれに加えて311の影響を受け2011年の就職活動生(2012年卒)の学生は、さらに大きなダメージを受けました。
ただ先ほどもお話ししたように、今回はリーマンショックと違い今回の円高はポンド安の値が上がれば経済的混乱も緩和されます。
イギリスの経済的混乱さえ回復すれば、リーマンショックほどの大きなダメージはないと考えられます。
リーマンショック級のダメージを受けた場合どうなるのか?
もし今回のEU離脱を受けリーマンショック級のダメージを日本が受けるとすると就活に、以下のような事が考えられます。
広告関連業の停滞
あらゆる業界がダメージを受けましたが、初期にダメージを受けた業界は広告関連の業種です。
一般的に売り上げや景気が不透明になると広告を出しても商品が売れなくなるため、各企業は広告を行わなくなります。
就職サービスの停滞
リーマンショック時にリクルートは20%の人員を削減したと言われています。
就職業界、転職業界が冷え込み人員削減を余儀なくされました。
輸出業の冷え込み
輸出業は大きなダメージを受けてしまい、TOYOTAをはじめ自動車メーカーは派遣切りを行いました。
この時、都内を中心に年越し派遣村ができ、500人以上の人が街に溢れました。
今回のイギリスのEU離脱の影響は、日本経済に大きな影響を与えます。リーマンショック並みの影響だと評価する専門家もいるようです。
しかしEU離脱は2年間のうちに行われます(延長可能)。日本は2020年のオリンピックまでは好景気と言われていますがこれからのEU(イギリス)の展開に注目です。