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Fランで大手病にかかる学生は多い?優良企業に内定をもらうコツも

Fラン大学に通う学生の中には大手病にかかり、大手企業にしか応募しない・中小企業には興味を示さないという人が存在します。大手企業を目指すことは、決して悪いことではありませんが、大手企業にしか応募しない就活では、内定がもらえる可能性は低くなる傾向です。

この記事では、Fラン大学に通う学生が大手企業を狙うことはできるのか・大手病が悪いと言われる理由・大手病にかかりやすい人の特徴を紹介します。Fラン大学に通う学生が大手企業を目指すコツも解説するため、ぜひ参考にしてください。

Fラン大学に通う学生でも大手企業を狙うことはできる?

一般的にFラン大学に通う学生は、大手企業から内定をもらうことは難しいと言われます。しかし、実際には大手企業から内定をもらえたFラン大学に通う学生も一定数存在します。

Fラン大学に通う学生が大手企業から内定を得るためには、IT企業など業界が急成長している業界を狙うことがおすすめです。急成長している業界では、大手企業・中小企業を問わず慢性的な人手不足に陥っている企業が少なくありません。

一方で、昔から知名度の高い大手企業は、有名私立大学の学生が応募することが多く、Fラン大学の学生が採用される確率は低くなる傾向です。

そのため、応募する業界などを吟味すれば、F大学に通う学生が大手企業から内定をもらうことは可能です。

なお、2020年卒の内定率は98%となっており、ほとんどの学生は卒業までに就職先が決まります。例年を見ても大卒者の就職内定率が90%を下回った年は、過去10年で一度もありません。卒業時までに就職を見つけられる学生が多いため、大手企業に応募できる機会がある場合は、積極的にチャレンジしてもよいでしょう。

(出典:厚生労働省「令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況(12月1日現在)を公表します」

大手病が悪いと言われる理由2つ

就活の際に、大手企業を目指すことは決して悪くありませんが、大手企業に執着しすぎると、就活が思うように進まなくなることが多くあります。卒業までに内定をもらうために、妥協して企業を選ぶ学生も決して少なくありません。

下記では、大手企業が悪いと言われる理由を2つ紹介します。

企業の選択肢が狭まる

大手企業と呼ばれる企業は一握りしかないため、大手企業に絞って就活を進めると、選択肢を狭めることにつながります。

「2021年版小規模企業白書」によると、2016年時点における企業数および割合は下記の通りです。

区分企業数割合
大企業約1.1万者0.3%
中規模企業約53万者14.8%
小規模事業者約304.8万者84.9%

(出典:中小企業庁「中小企業白書小規模企業白書」

大企業を大手企業と仮定した場合、大手企業は全企業のうち0.3%しかありません。企業数・職種どちらも限られるため、チャレンジしてみたい仕事に就くことができる確率は低くなるでしょう。

大手企業に入社すると、給与・福利厚生がよい環境で働くことも大切です。しかし、充実した生活を送るためには、企業規模を問わず「楽しい」と思える仕事を探すことにも着目しましょう。

内定をもらえない確率が高い

大手企業に行きたいと思うのは、Fラン大学に通う学生だけでなく、有名私立大学に通う学生も同じです。

採用基準は企業によって異なるものの、ポテンシャル・やる気の他、スキル・学力などもチェックされます。Fラン大学に通う学生は、有名私立大学に通う学生に比べて学力が劣る人が多いため、内定をもらえる確率は下がります。

また、大学の知名度で採用者を選ぶ企業も見られるため、Fラン大学に通う学生が大手企業から内定をもらえるチャンスは少ない傾向です。ただし、Fラン大学に通う学生であっても、ボランティアを経験をしたり、学校行事を運営したりするなど、在学中にさまざまなことにチャレンジしたことをアピールできると、大手企業の採用担当者からも一目を置かれるでしょう。

Fラン大学に通う大手病にかかりやすい学生の特徴3つ

Fラン大学に通う学生すべてが、大手病にかかるわけではありません。大手病にかかる学生は、「他者に負けたくない」「充実した生活を送りたい」など、何らかの願望を持っていることがほとんどです。

下記では、Fラン大学に通う大手病にかかりやすい学生の特徴を3つ紹介します。

Fラン大学に通っていることにコンプレックスを感じている
Fラン大学に通っていることにコンプレックを感じている学生は、大手病にかかりやすい傾向です。大学のランクで人の優劣が付くと思っていることが多く、大手企業に就職して周囲を見返したいと思う気持ちがあります。
大手企業に就職=安泰と思っている
大手企業は中小企業に比べて、給与・福利厚生が恵まれていますが、大手企業に就職できたとしても、将来安泰とは言い切れません。実際に、早期リストラをしたり、海外の企業に買収されたりする大手企業は少なくありません。
SNSやネット掲示板の情報を鵜呑みにしている
SNSやネット掲示板には、Fラン大学生が大手企業から内定をもらえた美談などを見かけることが少なくありません。しかし、ほとんどの経験談は信ぴょう性が欠ける情報です。

 

SNSやネット掲示板の情報を参考にすることは問題ありませんが、情報の出どころなどを確認しましょう。信ぴょう性の高い情報を集めたい場合は、厚生労働省・大手就活サイトなどが出している情報を参考にすることが重要です。

大手病にかからないためには、先生・先輩・友人などに就活に関する相談をすることをおすすめします。特に、大手企業以外で働く先輩からのアドバイスは参考になる情報が多く、大手企業がすべてではない点に気づかせてくれるケースも少なくありません。

Fラン大学に通う学生が大手病を克服する方法

大手企業は中小企業と比べて待遇は充実しているため、内定をもらえるに越したことはありません。しかし、Fラン大学に通う学生をはじめすべての学生に言えることは、大手企業にこだわりすぎると「就活浪人」になる恐れがあります。

ここからは、大手病を克服方法を2つ紹介します。

「就活の軸」を見直す

就活の軸とは、会社・仕事選びの際に設けている自分なりの判断基準を指します。大手病に陥る人は、就活の軸が「大手企業に勤めること」になっている場合がほとんどです。

大手企業に勤めることが就活の軸になっている人は、なぜ大手企業に行きたいのかを問いただすと、本来の就活の軸が見えてきます。

たとえば、「大手企業=残業が少ない」という理由で大手企業を目指すのであれば、就活サイト・転職サイトなどで「残業少なめ」と条件を絞り、企業情報を集めることが大切です。

また、大手企業に入社したいことが動機である場合は、業種・仕事内容が自分に合わず、離職する可能性が高くなります。知名度で就職先を選ばず、やりたいことを洗い出すことも行いましょう。

合同説明会に参加する

大手企業だけでなく、中小企業に目を向けるためには、合同説明会に参加することがおすすめです。合同説明会には、地元に根ざした企業から有名な企業まで参加するため、さまざまな企業の情報を集めることが可能です。

中小企業であっても、大手企業に負けないビジョンを掲げている企業は多くあります。合同説明会に参加すると、業界・業種などの視野が広がるため、自分に合った企業・仕事と出会える確率が高まるでしょう。

合同説明会は、主催元が変われば参加する企業・イベント内容は異なるため、複数の合同説明会に参加することが大切です。また、「dodaキャンパス」や「リクナビ」などの大手就活サイトが実施する合同説明会以外に、地元の自治体が独自で実施している合同説明会も少なくありません。

魅力的な企業に出会える可能性があるため、合同説明会には必ず参加しましょう。下記は、合同説明会に関する情報・行かないことによる弊害などをまとめた記事です。就活最中の人は併せてチェックしておきましょう。

Fラン大学に通う学生が大手企業から内定をもらうコツ3つ

Fラン大学に通う学生でも、大手企業から内定をもらえる可能性はゼロではありません。ただし、闇雲に大手企業に応募するだけでは、不採用通知が届くばかりになるでしょう。

Fラン大学に通う学生が大手企業を目指す場合は、学歴フィルターを突破しやすい企業を見つけることが大切です。ここからは、Fラン大学に通う学生が内定をもらうコツを3つ紹介します。

SEの前に学力試験がある企業を選ぶ

SEの前に学力試験がある企業は、学歴フィルターによって学生を不採用にすることがないため、Fラン大学に通う学生でも内定をもらえる確率が上がります。

学力試験では、国語・数学などの基礎的な学力を図る試験や性格検査、小論文などが行われます。試験内容は企業によって異なるため、試験内容が分かるまではバランスよく勉強し、実施項目が発表された後は弱点となる部分を補う勉強を行いましょう。

業務に生かせる資格を取得する

業務に生かせる資格を取得すると、面接の際にアピールできる項目が増えます。たとえば、TOEIC600点以上・日商簿記2級・ITパスポートなどを取得しておくと、資格を取得していない有名私立大学に通う学生より評価がよくなることが少なくありません。

資格取得は、企業の採用担当者に学校生活で学業に励んでいたことを示せます。そのため、就活解禁までに時間がある場合は、何か1つでも資格取得にチャレンジすることをおすすめします。

就活サイトを使う

Fラン大学に通う学生のみの力では、大手企業から内定を得ることは難しいため、就活サイトを活用することも有効です。

就活サイトは、就活に関する独自のノウハウを持っていることが多く、大手企業から内定をもらえる確率が上がります。また、就活サイトと大手企業で独自のパイプを持っていることも珍しくなく、学生と企業をマッチングさせることも少なくありません。

就活サイトのサービス内容・特徴は異なるため、複数の就活サイトを利用して就活を進めましょう。当メディアでは、おすすめの就活サイトを厳選した記事も公開しているため、大手企業から内定をもらえる確率をアップさせたい人は、下記の記事もチェックしておきましょう。

まとめ

大手病とは、就活の際に大手企業しか目指さないことを指します。企業の選択肢が少なくなる・内定をもらえる確率が低いなど、 大手病にかかると就活を順調に進めることが難しくなる傾向です。

大手病を克服するためには、就活の軸を見直したり、合同説明会に参加したりするなど、考え方を変える必要があります。ただし、Fラン大学に通っている場合であっても、大手企業から内定をもらえる確率はゼロではありません。

Fラン大学に通う学生が大手企業から内定をもらうためには、学力試験のある企業に応募すること・資格を取得することが大切です。また、就活に関するノウハウを有している就活サイトを利用することも、大手企業から内定をもらう方法の1つです。大手病にかかることはよくないものの、Fラン大学に通う学生が大手企業を目指すことは可能であるため、理想とする企業に就職できるよう、就活に取り組みましょう。