大学3年生になると、就活に向けてインターンシップやOB訪問に参加することが一般的です。しかし、大学生活が忙しく、就活に向けた準備を何もしていない大学3年生も多く存在します。
他にも、就活に向けてどのような準備をすべきかわからないという大学3年生も少なくありません。
本記事では、就活に向けて何もしていない大学3年生の実態から、まずすべき準備・時間に余裕がある際にすべき準備、おすすめの就活サイトを紹介します。
就活の準備を何もしてない大学3年生は多い!実態と何もしていない理由も
実際のところ、就活の準備を何もしてない大学3年生は多くいます。下の2つは、内閣府の委託により株式会社浜銀総合研究所が2020年11月に行った調査結果です。
▼就活に関する情報を知った時期
▼業界や企業に関する分析を開始した時期
(引用:株式会社浜銀総合研究所「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査調査結果報告書」)
この結果から、大学3年の秋以降(9月以降)に「就活について知り始めた」「業界・企業分析を始めた」と答えた大学4年生が全体の約4割を占めていることがわかります。
大学3年生の秋冬まで就活を何もしなかった理由として、次のようなものが挙げられます。
- 自分のやりたいことがわからなかったから
- 考えすぎて行動に移せなかったから
- 学業が忙しかったから
- 留学していたから
- 公務員を目指していたから
- 進路に迷っていたから など
どのような事情があるにせよ、大学卒業後に就職するためには就活をする必要があります。
大学3年生の時点で就活に向けた準備ができていないと焦る必要はないものの、早く始めるに越したことはありません。
まずはこれからすべきことを明確にして、就活の第一歩を踏み出しましょう。
何もしてない大学3年生がまずすべきこと
就活を何もしてない大学3年生は、下記のことから取り組みましょう。
- 自己分析
- 就活サイトに登録する
- 業界・企業研究
- SPIの対策
ここからは、各項目を詳しく解説します。
自己分析
自己分析は、「就職活動のファーストステップ」とも言われるほど重要な取り組みです。就活を進める際に自己分析が必要と言われる理由として、次のようなものが挙げられます。
世の中には多種多様な仕事があります。そのなかから、自分に合った就職先を見つけるためには、「就活の方向性(=軸)」を定めることが大切です。
就活の方向性を定める際は、「やりたいこと」「やりたくないこと」から整理していきましょう。
就活では、書類選考や面接で「自分のこと」を相手に伝えなければなりません。その際に「自分はこういう人間だ」とうまく伝えられると、企業からの信頼や評価を得やすくなります。
自己分析について難しく考える必要はなく、まずは自分を理解することから始めてみましょう。どのようなことに興味・関心があるのかを把握できれば、自分に合う就職先を見定めることができます。
自己分析を本格的に行いたい方は、下記の記事で詳しいやり方を紹介しているので、あわせてチェックしておきましょう。
就活サイトに登録してみる
就活に向けた準備が何もできていない大学3年生は、就活サイトへの登録も大切です。就活サイトに登録すると、就活に必要な情報を効率よく集められます。
ひと口に就活サイトと言っても、次のような種類に分類できます。
エントリー型 | 就活生から企業にエントリーできる |
逆採用型(スカウト型) | 企業からスカウトが届く |
エージェント型 | 就活に関する相談ができる 自分に適した求人を紹介してもらえる |
イベント型 | 合同説明会の情報入手および参加ができる |
就活に関する情報を集めたい人は、アドバイザーに相談できるエージェント型の就活サイトや、さまざまなイベントを開催するイベント型の就活サイトへ登録することがおすすめです。
エントリー型の就活サイトやスカウト型の就活サイトは、就活解禁後に企業へエントリーする際に有効的な就活サイトとなっています。
基本的には、各就活サイトによって得られる情報は異なるため、就活の準備を進めたい人は複数の就活サイトへ登録しておきましょう。
業界研究・企業研究を始める
「自分がどのような仕事に興味を持てるのかわからない」という人は、どのような業界・企業があるのかを研究してみましょう。業界研究・企業研究を進めると、就職後のミスマッチを防げます。
業界研究・企業研究をしたい人は、インターンシップや合同説明会に参加することがおすすめです。インターンや合同説明会に参加すべき理由は、次のとおりです。
インターンに参加すると、インターン先の業界・企業のことをより深く理解できます。そのため、自分と業界・企業の相性を事前に確認することも可能です。
インターンを実施する企業のなかには、インターン参加者を対象とした選考をする企業があります。インターン参加者を対象とした選考は、一般的な選考よりも内定に結びつく可能性が高くなります。
インターンに参加することで就活が有利になるケースが多いため、就活に向けた準備が進んでいない人はインターンに参加しましょう。
企業について自力で調べる場合、集められる情報は限られます。一方で合同説明会に参加すると、企業から社風や特徴を直接聞けるため、より広く深くその企業を理解できます。
合同説明会では企業情報に加えて、業務内容について説明してもらうことも可能です。就職後に働くときの姿を思い描きやすくなるでしょう。
合同説明会は時期を問わず定期的に開催されているため、「就活の準備を進めたい」と思ったタイミングで参加しやすい点が魅力です。
業界研究・企業研究を進める上で、インターンや合同説明会に参加することは欠かせません。業界・企業の知識があまりない人は、インターンや合同説明会に参加することから始めてみましょう。
SPIの対策を始める
SPIは、選考の序盤で実施される基礎学力や性格面を判断するテストのことです。難しい問題はないものの、SPIの結果が悪ければ不採用となります。SPIの詳細情報は下表のとおりです。
検査名 | 問われるもの |
非言語問題 | 数学的知識 |
言語問題 | 時事・言葉の意味 |
性格検査 | 物事に関する捉え方・考え方 |
就活が本格化する大学3年の3月になると、求人のチェックや応募書類の作成の多くの時間を費やすことになります。大学3年の3月になるまでにSPIの対策を進めておくことが大切です。
SPIの対策は、SPI学習サイトやSPI対策に関する書籍を使うと効率よく進められます。近年は、多くの企業でSPIを導入しているため、就活の準備ができていない人は、自己分析や企業研究などとあわせてSPIの対策もしましょう。
【時間がある大学3年生向け】他にやっておくべき準備
時間に余裕がある場合は、次で挙げる就活の準備をしておきましょう。
- 就職したい企業を洗い出す
- エントリーシートを書いてみる
以下では、時間がある際にやっておくべき就活に向けた準備を2つ紹介します。
就職したい企業を洗い出す
自己分析や業界研究・企業研究ができたら、具体的に就職したい企業をいくつか選んでみましょう。
就職したい企業を洗い出して比較することで、「企業選びの軸」がよりはっきりと見えてきます。また、自分のなかで志望度が高い企業を明確にすると目標意識が生まれ、就活のモチベーションを高めることにもつながります。
エントリーシートを書いてみる
就活解禁までに時間がある大学3年生は、エントリーシートを書いてみることもおすすめです。多くの企業では、エントリーシートに記載されている情報をもとに、自社と就活生がマッチしているのかを判断します。
つまり、企業が興味を持たない情報が盛り込まれたエントリーシートでは、書類選考を突破できません。
大学3年の時間があるときにエントリーシートの書き方を練習しておけば、自分の魅力をどのように記すべきなのかをゆっくりと考えられます。
作成したエントリーシートは、大学のキャリアセンターで添削してもらうと、就活解禁までにブラッシュアップすることが可能です。
なお、エントリーシートのフォーマットは、就活サイトでダウンロードできます。
就活の準備を何もしていない大学3年生がとってはいけない行動
就活の準備を何もしていない就活生は、次のような行動をとると就活に向けた準備が余計に遅くなります。
- 考えてばかりで行動に移さない
- 自己分析だけに時間をかける
以下では、とってはいけない行動を詳しく解説します。
考えてばかりで行動に移さない
考えてばかりで行動に移さない場合、就活が解禁となる3月までに自己分析や業界調査などの必要な準備が進められない恐れがあります。
例えば、「何から準備しようか」「実際に就職できるのだろうか」などと考えるだけでは、時間だけが過ぎていきます。
何から取りかかるべきか迷う人は、エージェント型の就活サイトや、大学のキャリアセンターに在籍しているアドバイザーなどに就活に向けた準備の進め方を聞いてみることがおすすめです。
これまでに多くの就活生を支援してきているため、各時期に応じた就活の始め方をアドバイスしてもらえます。
自己分析だけに時間をかける
自己分析だけに時間をかける行為もおすすめできません。自己分析は深掘りし続ければ延々とできるため、終わりがありません。
「自己分析に終わりが見えない」と感じる場合は、友人や家族と話したり、就活サイトのアドバイザーと今までの経験を棚卸ししたりすると、自己分析がスムーズに進みます。
就活に向けた準備は、自己分析だけではありません。「自己分析に時間がかかっている」と感じる場合は、第三者の力を借りることも視野に入れてみましょう。
就活の準備が進んでいない大学3年生が利用すべき就活サイト5選
最後に、就活の準備をよりスムーズに進めていくために利用すべき就活サイトを5つ紹介します。
アドバイザーと二人三脚で就活を進めたい人は、次で挙げる就活サイトの利用がおすすめです。
どちらの就活サイトにもアドバイザーが在籍しており、就活に関する不安・悩みを相談しやすいという特徴があります。
エントリーシートの添削なども実施しているため、就活解禁までにある程度の準備を済ませておきたい人は、キャリアチケットやジョブスプリングに登録しておきましょう。
就活解禁後に効率よく就活を進めたい人は、今のうちに逆求人型の就活サイトへ登録してプロフィールなどを整えておくことがおすすめです。
逆求人型の就活サイトでは、企業側から直接スカウトが届きます。自分ではチェックし切れていなかった企業からスカウトされる可能性もあるため、就職先の選択肢を増やしたい人から人気です。
情報収集に力を入れたい場合は、下記の就活サイトの利用がおすすめです。
ミーツかパニーは、業界・企業の情報を豊富に有していることで知られている就活サイトです。給与・待遇など、実際に働く際に気になる情報も入手しやすいという特徴があります。
就活に向けた準備をこれから進める場合は、上記で挙げた就活サイトを複数利用することを検討しましょう。
まとめ
就活の準備を何もしてない大学3年生は、自己分析や業界研究から「就活の軸」を定めることから始めましょう。就活解禁日までに就活サイトへの登録やSPI・筆記試験対策をしておけば、就活をスムーズに進められます。
就活の準備をするにあたり、いろいろな企業を知りたいという方には「ミーツカンパニー」の利用がおすすめです。
ミーツカンパニーでは2社~8社が参加する合同説明会を多数開催しているため、業界・企業研究に必要な情報を集めやすいという特徴があります。
他にも、座談会やグループディスカッションなど、企業や就活生同士のコネクションをつくる機会もあります。「情報収集に力を入れたい」という方は、ミーツカンパニーに登録して合同説明会に参加してみましょう。