株式会社DOWANGOなどを中心に、入社試験に受験料金を導入する企業が増えています。
DWANGOの場合3,000円という比較的良心的な値段設定で採用を行っています。
これに便乗し、悪質な採用を行う詐欺まがいの企業が増えてきたように感じます。
実際に私も数年前、あるベンチャー企業から入社試験料として10万円を請求された事があります。
なぜドワンゴは入社試験料を徴収するのか?
株式会社ドワンゴのホームページは以下のように説明しています。
本当に入社したい人にエントリーしてもらい、集まった応募者の採用活動に時間をかけて一人ひとりの潜在的な能力をしっかりと見極めるためです。結果、応募者が減少する一方で前年と変わらない数の内定者を出すことができ、さらに内定辞退者も減少する。
株式会社DOWANGO
本当に入社したい学生だけを集めたいと言うドワンゴ側の思いが垣間見れます。
ドワンゴの場合、全員が受験料を支払う対象ではない
3,000円を支払う対象者は、1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)に住む新卒の学生だけです。
地方の学生は交通費などの負担が大きいため、お金を徴収しません。
ドワンゴは何故3,000円という価格設定なのか?
ドワンゴは書類選考を行う上で、一人にかかる費用は約6,000円だと発表しています。
全額を負担する訳にはいかないので、半額を一部学生に負担してもらおうと言う考えだそうです。
入社試験料の導入はいつから始まったのか?
私が把握しているだけでも、2010年前後から入社試験料を徴収する企業が増えてきました。
当時はリーマンショックや震災の影響もあり、就職氷河期で就職活動に苦戦する学生が多くいました。
小さなベンチャー企業でも大勢の学生が説明会、選考に参加していました。
これに目をつけた一部の企業が、入社試験料を導入し、学生からお金を徴収し始めたのです。
殆どの企業がDOWANGOような意味合いではなく、試験料を徴収することを目当てに試験を行っていました。
ドワンゴに関しては、値段も良心的なため違法性などは感じられませんが、ドワンゴの行為に便乗し、就職活動生を狙った詐欺も増えてくるかと思います。
このような詐欺まがいの行為を行う企業もあり厚生労働省は「受験料制度に対する、厚労省から中止を求める行政指導」を行っています。
ドワンゴ側にも厚生労働省から指導が行われています。(詳しくはこちら)
私も実際にある会社の説明会に参加した際、選考に参加する場合、入社試験料金、インターンシップ料金として10万円を支払うよう会社役員から指示がありました。
もちろん選考には参加せずに、その会社とは縁を切りました。
違和感や、疑問点があれば、信用できる社会人や就職課などの学校や公共の機関に相談してください。
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