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就活でお祈りメールが届いて辛い…フラグはある?いい返信方法とは?

就職活動をしていると、避けては通れない存在の「お祈りメール」。お祈りメールが届くと、まるで自分の頑張りが否定されたかのように感じ、落ち込んだり腹が立ったりするかもしれません。

「お祈りメールって、気分を左右される上に扱いに困る!」このように、お祈りメールの存在に悩まされている就活生の方も多いでしょう。お祈りメールが届いたら、どのように対処するのが正解なのでしょうか?

今回はお祈りメールに対する返信方法や、お祈りメールが届くフラグ、どのように落ち込んだ気持ちを切り替えればいいのかなど、お祈りメールに関する疑問を解説します。就活をスムーズに進められるように、お祈りメールの対処法を身につけましょう。

 

なぜ「お祈りメール」と呼ばれるのか

お祈りメールは「不採用通知」を意味します。メールの最後に「貴殿の活躍をお祈りしています。」と言う言葉で締めくくられることから、「お祈りメール」と呼ばれるようになりました。

例えば以下のようなメールが、お祈りメールです。

〇〇様

 

先日は、弊社の選考にご応募いただきまして、誠にありがとうございました。
慎重に検討しました結果、誠に残念ではございますが、今回は〇〇様の採用を見送らせていただくことになりました。

 

ご期待に添えず誠に恐縮ですが、何卒ご了承いただければ幸いです。

多数の企業の中から当社に応募いただきましたことに感謝するとともに、○○様のより一層のご活躍をお祈り申し上げます。

企業により多少文言は異なりますが、基本的にお祈りメールは「選考へ応募したお礼」「不採用の通知」「不採用のお詫び」「今後の活躍をお祈り」という4段階で構成されており、どの企業も内容は同様になります。

お祈りメールには不採用理由が書かれないのはなぜ?

お祈りメールは不採用となった人へ一律でテンプレを使って送るため、不採用理由が書かれていないことが一般的です。しかし就活をしている側からすれば、なぜ不採用になったか理由を知りたいと考えますよね。

では、なぜメールに不採用の理由が書かれていないのでしょうか?答えは「明確に不採用にした理由がないから」です。

企業の採用活動はESや履歴書、面接での数分間の会話だけで、全く人となりを知らない人達を審査しています。しかも、企業の規模によってはその数が数十人にのぼり、少ない資料の中で就活生を天秤に掛けなければいけません。

数十人の中から採用する数人を選ぶため、企業は独自の採用基準点を設けています。相対的な評価で企業の基準点に達していない人を不採用としているので、「その人の何が悪い」などの明確な不採用理由がありません。あえて理由があるとすれば「採用の基準に達していなかったため」になるでしょうか。

このような事情から、お祈りメールには不採用理由が書かれていないのです。

お祈りメールがテンプレなのは採用担当者の作業効率化が目的

お祈りメールにテンプレが使われることも、気になる点ではないでしょうか?これは、忙しい採用担当者のメール送信作業を効率化することが目的です。一人二人ならメール送信の時間はかかりませんが、何十人にもなれば大変な作業になるため、テンプレを使って送ります。

採用担当者は多くの仕事を抱えており、不採用が決まった就活生に時間を割く余裕がありません。そのため、だいたいのお祈りメールはテンプレが使われています。選考でどんな評価だったにせよ不採用と決まれば、皆同じ内容でお祈りメールが届いていると考えてよいでしょう。

 

お祈りメールが届くフラグとは?

いくらテンプレで送られていると言え、内定を取りたいという思いで選考に挑んでいるのに、お祈りメールが届いたらショックですよね。では、選考の過程でお祈りメールが届くフラグはあるのでしょうか?

お祈りメールが届くということは、不採用になるということ。つまり、不採用のフラグが立つときが、お祈りメールが届くフラグです。選考で不採用フラグが立つ瞬間を確認してみましょう。

面接の時間が短い

面接の時間が予定より短くなった場合は、不採用のフラグが立っているかもしれません。例えば1時間の予定の面接だったのに30分で終わったら、面接の途中で担当者が採用は難しいと考え、早めに切り上げられている可能性があります。

面接は、就活生が企業に合っているのかを判断する重要な場面です。そのため、採用の可能性がある人にはとことん質問をして、予定時間を目一杯に使うと考えられます。思いの外あっさりと面接が終わってしまったら、お祈りメールのフラグとなるかもしれません。

定番な質問だけで深掘りをされない

面接の時間が短いことにも共通しますが、面接の中身も重要です。面接で「志望動機」「自己PR」といった定番の質問だけで、それ以上深掘りをされない場合は、不採用のフラグが立っている可能性があります。

採用担当者は通常、面接に来た就活生を知るために定番質問をして深掘りをしていきます。深掘りをされるということは担当者に興味を持たれたということにもなるでしょう。逆を返せば定番の質問だけで深掘りされない場合は、担当者に興味を持たれておらず、お祈りメールのフラグとも言えます。

面接の最後に「これからもがんばってください」と言われる

面接の最後に「これからもがんばってください」と言われるのは、不採用のフラグかもしれません。このセリフは「今後一緒に仕事はできないけど、違う場所でがんばってください」という意味が含まれている可能性があるためです。

逆に一緒に働きたいと考える相手(採用の可能性が高い就活生)には、「ぜひ前向きに検討させていただきます」といった感じになります。面接の流れも鑑みて担当者があまり自分に興味を示さず、「これからもがんばってください」と締めくくった場合は、お祈りメールのフラグが立っているでしょう。

面接からメールが届くまで日が空く

面接から結果通知のメールが届くまで日が空いている場合も、不採用のフラグです。企業にとって結果まで日が空けることは、就活生がその間に違う企業の内定を取って選考を辞退するというリスクにつながります。他社への流出を避けるためにも採用したいと考えた人には、いち早く結果の通知を送るのが企業側の行動です。

結果のメールがなかなか届かないということは、その人材が他社に流れても企業にとって問題がないということを意味するかもしれません。企業にとっても優先順位が低い存在であり、お祈りメールのフラグと考えられます。

 

お祈りメールはどうやって返信すればいい?

では、実際にお祈りメールが届いたら、どのような内容で返信するのがいいのでしょうか?すぐに返信した方がいい?そもそも返信の必要はある?このように対処に困っている人も多いでしょう。

基本的にお祈りメールは、返信しなくても問題ありません。しかし、中には返信した方がいい場合もあります。

お祈りメールに返信しなくてもいい理由と、どのような場合に返信した方がいいのか、詳しく解説しましょう。

お祈りメールに返信しなくても問題ない理由

企業はお祈りメールを送ったら、不採用となった就活生とのやりとりは終了と捉えています。そのため、お祈りメールに返信があっても次に特にアクションを取るわけでもなく、流し読みをされて終わりとなるでしょう。誰から返信があったかを記録しているわけでもありません。このような理由から、お祈りメールに返信をしなくても問題がないのです。

就活生からしても、お祈りメールが届いた瞬間にその企業とのやりとりは終了です。どんな内容で返信をすればいいのか頭を悩ませるくらいなら、次に応募する企業に時間を使う方が有意義と言えるでしょう。

お祈りメールに返信した方がいい場合とは?

  • 最終選考まで残っていた場合
  • テンプレではなく、個人的なメッセージも含めた内容だった場合
  • OB訪問などでお世話になった人がいる場合

上記にあてはまる場合は、お祈りメールに返信する方がいいでしょう。どれも自分のために時間を割いてもらったことに感謝をこめて、お礼の気持ちを伝えてみましょう。特に最終選考まで残っていた場合は、返信をすることで繰り上げ内定が出る可能性もあります。

 

お祈りメールで心が折れたときの気持ちの切り替え方

ただでさえ辛い就職活動中、お祈りメールが何社も続けて来たら心が折れてしまうこともあるでしょう。自分が否定されているように感じて、自信がなくなってしまいますよね。

しかし、お祈りメールで心が折れているのはもったいない!気持ちを切り替えて、次の選考のことを前向きに考えれるようにしなければ、いつまでも状況は好転しません。

それでも心が折れて、簡単に気分を切り替えるのは難しいものです。お祈りメールが届いたとき、おすすめの気持ちの切り替え方を紹介しましょう。

①内定は「相性」で決まるものと理解する

お祈りメールをもらうと、「自分の何が悪かったのか」「自分には必要なスキルがないから」と、自分に能力がないことに落ち込む人がいます。しかし、その考え方は間違えです

就活で内定となる決定打は、最終的に「相性」です。どんなに優秀な人でも、企業と合わなければ内定に至りません。そのため、就活中は誰でも必ずお祈りメールを受け取る機会があります。

企業側と就活生側、双方が相性が良いと感じて初めて内定となることを理解しましょう。そして自分の能力について責めずに、「この企業とは相性が合わなかった」と考えられるようにしましょう。

②選考中の良かった点を思い返す

お祈りメールによって、つい「面接のときの質問の答えが悪かったからダメだった」というように自分の粗を探して反省していませんか?もちろん、悪かった点を反省することは良いことですが、そればかりでは心の回復はできないのではないでしょうか。

選考中の反省点とともに、良かった点も思い返してみましょう。「自分の発言によって担当者との会話が弾んだ」ということがあれば、どのような会話の流れだったかメモをしておくのもおすすめ。反省点と一緒に、良かった点も次の機会に活かせるようにしましょう。

③数日間就活から離れてリフレッシュする

少しの期間だけ就活をしない日を作り、自分の好きなことに没頭してみることも、心の回復につながります。自然のある場所に一人で出かけてみたり、部屋に引きこもって大好きな漫画を読み漁ったり、やっていて心が安らぐことをしてみましょう。

 

お祈りメールはうまく折り合いをつけて次を考えよう

ESや履歴書の作成、面接とどんなにがんばっても、不採用となればお祈りメールひとつであっけなく選考は終了します。そのため、お祈りメールの存在は就活においてやっかいな存在です。しかしお祈りメールを正面から受け止めて落ち込んでいては、状況は好転しません。

お祈りメールが届いても「相性の問題」と折り合いをつけて、次の選考について前向きに考える時間を作りましょう。就活では必ず受け取るものと考え、お祈りメールをうまく対処できるようになれば内定に近づけるかもしれません。