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【自己PR動画】1分の自己PRでおさえるべきポイントと撮影のコツを解説

近年、就活の際に自己PRを動画で求める企業が増えています。この背景には、企業側の「採用活動を効率化したい」という意図があります。

自己PR動画は、書類よりも伝えられる情報が多い・人となりを理解してもらいやすいなどといったメリットが多くあります。

就活では1分程度の自己PR動画を求める企業が多く、時間内でいかに自分の魅力を伝えられるかが重要です。

本記事では、企業が自己PR動画で見ている部分から撮影時のポイント、伝えるべき情報、印象をアップさせるコツなどを解説します。

企業が自己PR動画で見ているポイント

自己PR動画で企業が見ているポイントは下記の2つです。

  • 人柄や雰囲気
  • 企業への志望度

どちらも選考に大きく関わる項目のため、以下では企業が見ているポイントを詳しく解説します。

人柄や雰囲気

自己PR動画では、人柄や雰囲気が特に注目されます。人柄や雰囲気は書類では判断できない部分です。企業が就活生を採用するときは、学歴や経験はもちろん、どのような人となりなのかも重要視します。

企業への志望度

企業の多くは自己PR動画を通して、就活生の志望度を図っています。動画は書類よりも作成に準備が必要であることから、志望度の低い就活生を選考前にふるいにかけられます。

声色や表情などで就活生の熱量を判断できることも、選考で自己PR動画が採用されている理由の一つです。

企業は入社する意欲のある就活生を集める、かつ採用活動を効率化することを目的に自己PR動画を採用している状況です。

1分の自己PR動画でおさえるべきポイント

自己PR動画とひと口に言っても、動画の長さが変わればおさえるべきポイントは変わります。就活の現場では、1分間程度の自己PR動画を求められるケースがほとんどです。

1分の自己PR動画を作成する際は、下記のポイントを意識しましょう。

  • 始めに結論を述べる
  • 伝えたいことをシンプルにわかりやすくまとめる

1分の自己PR動画では、自分の魅力を端的に伝える能力が求められます。ここからは、おさえるべき2つのポイントを詳しく解説します。

始めに結論を述べる

1分で自分をPRするためには、要点を明確に伝えることが必要です。そのためにはまず「始めに結論を述べる」ようにしましょう。

始めに話のゴールを示すことで、採用担当者は話の内容を予測しながら自己PR動画を視聴できます。結果として、自己PR動画を視聴する採用担当者は、就活生が伝えたい内容を理解しやすくなります。

伝えたいことをシンプルにわかりやすくまとめる

自己PRとなると、たくさんの情報を詰め込みたくなるでしょう。しかし、企業は自己PR動画を通して話の内容だけではなく、「限られた時間でわかりやすく伝える力」も見ています。

1分の自己PR動画では要点を絞り、伝えたいことをシンプルにわかりやすくまとめることが大切です。

なお、1分間のスピーチに対する理想の文字数は300字程度とされています。一文が長いと文意がわかりづらくなるため、一文あたり80文字程度に抑えることが理想です。

話す内容を端的にまとめられれば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

1分の自己PR動画で伝えるべきこと

1分という限られた時間に詰め込むべき情報は、「挨拶+自己紹介」「自分の強み(エピソード)」「志望理由+入社意欲」の3つです。

情報量よりも話の分かりやすさ、まとまりのよさを重視しましょう。ここで挙げる順番に原稿を構成すれば、聞き手が理解しやすい流れになります。

挨拶

挨拶がマナーの基本であることは、動画であっても変わりません。いきなり本題から入ることは避けましょう。

動画の始まりに、「はじめまして」の挨拶と簡単な自己紹介をします。はじめに挨拶が入ると、自然な流れで自己PRを始めることができます。

動画の終わりには「以上です。よろしくお願いします。」など、締めの挨拶を入れましょう。動画であっても面接と同様見ている人がいることに違いありません。相手のことを考えた構成を心がけてください。

自分の強み(エピソード)

1分の自己PR動画では、挨拶と自己紹介のあとに自分の強みを一つだけ挙げましょう。強みの中でも「最も自信があるもの」または「企業が求めている人物像に近いもの」を選ぶと、採用担当者に好印象を残せます。

続けて、その強みが実際に発揮されたエピソードを述べてください。強みを挙げる(=結論を述べる)ことで、後に続くエピソードが採用担当者に伝わりやすくなります。

エピソードは、「どのように考え、どう行動したのか」と「得られた結果」を簡潔にまとめましょう。結果は数値や他者からの評価などを用いて端的に表すと聞き手側がイメージしやすくなります。

意気込み

最後に入社後の意気込みを述べます。

このとき、取り上げた自分の強みを企業理念や事業内容と関連付け、自分がどう企業に貢献できるかを伝えられると印象アップに繋がります。

自己PR動画の撮影前にすべきこと

第一印象について、「メラビアンの法則」というものがあります。

MEMO
メラビアンの法則は、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した法則で「コミュニケーションにおいて言語情報の影響が7%、聴覚情報の影響が38%、視覚情報の影響が55%」というものです。

つまり、話し手の見た目(表情や仕草)や話し方(ボリュームやトーン)が、話の内容よりも大きな影響力を持つことを意味します。

動画を見る相手に良い印象を与えるためには、撮影の前に下記のポイントも確認しておきましょう。

身だしなみを整える

自己PR動画を撮影する際は、面接を受けるときと同様にスーツを着用することが無難です。

髪型は男女ともに目元が見えるようにセットしましょう。おでこが出ると表情がより見えやすくなるため、明るい印象を出しやすくなります。

照明・背景を準備する

自分の顔が明るく映るように、照明・背景を調整しましょう。暗い場所で撮影すると、表情まで暗く見えてしまいます。

自然光を活かすと明るくやわらかい印象の動画を撮影できます。日中に自然光で明るく撮影できる場所を見つけておくことがベストです。

もし、自然光が十分に入ってくる場所がない場合や日中の撮影が難しい場合には、自撮り用ライトやスタンドライトなどの照明を利用しましょう。

背景は清潔感が感じられる白や明るめのグレーがおすすめです。

背景に濃い色が使われていたり柄があったりすると、視聴者は背景に気を取られやすくなります。撮影した自己PRが伝わりにくくなるため、落ち着いたトーンの背景を選んでください。

カメラの構図を設定する

カメラの構図は、見せ方に合わせて下記のどちらかにしましょう。

  • バストショット(頭から胸までを映す)⇒表情を見せたい人向け
  • ミディアムショット (頭から腰まで映す)⇒ジェスチャーや小道具を見せたい人向け

どちらの場合でも、頭頂から画面の端までは卵一個分程度の余白を作ると丁度良くなります。

カメラは「目線と同じ」か「目線の少し上」の高さに設置しましょう。目線より低いと、相手を見下しているような印象や暗い印象を与えてしまうので注意が必要です。

自己PR動画の印象をアップさせるコツ

話す内容がまとまり、動画撮影の準備が整ったら実際に撮影してみましょう。その際、下記のポイントを意識することでより好印象の動画を撮影することができます。

  • ゆっくりと話す
  • 背筋を伸ばす
  • カメラのレンズを見る
  • 明るい表情を保つ

ここからは、どのように撮影すれば印象がアップしやすくなるのかを詳しく解説します。

ゆっくりと話す

自己PR動画を撮影する際は、自分が思っている以上にゆっくり話すように意識しましょう。

1分という時間制限があるとつい早口になってしまいます。300字程度の原稿を作ったのであれば、1分丁度で読み切るぐらいのペースが相手にとって聞き取りやすく理解しやすいスピードです。

何度か練習してスピード感をつかみましょう。

背筋を伸ばす

姿勢も相手に与える印象に大きな影響を及ぼします。通常の面接と同様に、カメラの前でも背筋を伸ばしましょう。

背筋が伸びていると、自信があるように見えます。また、お腹に力が入ることで声を出しやすくなるため、自然と聞き取りやすい話し方になります。

カメラのレンズを見る

面接で面接官の目を見るように、動画撮影の際はカメラのレンズを見て話しましょう。

目線がカメラに合っていないと、採用担当者にカンニングペーパーを用意していると疑われる可能性があります。目線がカメラに合っていない場合、マイナスの評価に繋がりかねません。

自己PR動画でもカメラの奥に採用担当者がいると思って、自分の気持ちを伝えようという意識を持って撮影に臨みましょう。

スマホで撮影する場合は、アウトカメラの利用をおすすめします。

スマホのインカメラで撮影すると、つい画面に映る自分を見てしまいやすくなります。インカメラは自分の姿をすぐに確認できるため便利ではあるものの、自己PR動画の撮影には向いていません。

明るい表情を保つ

動画を通して相手にポジティブな印象を与えるためには、話しているときの表情を豊かにすることが効果的です。

基本的には「笑顔」を意識し、話の内容に合わせて表情を変化させるとよいでしょう。
表情を変えることで声色も自然と変化します。

表情豊かに自己PRできれば、ただ覚えた原稿をなぞるよりも抑揚が生まれ、入社したい意欲が採用担当者に伝わりやすくなります。

1分の自己PR動画の例文

ここでは1分の自己PR動画の例文を紹介します。ぜひ原稿を作る際の参考にしてください。

例文①

初めまして。○○大学△△学部××科の□□です。
私の強みは向上心と継続力です。
私は大学1年生から現在に至るまで、カフェのアルバイトを継続しています。
当初は知らないことや覚えることが多く大変に感じることもありました。
しかしトレーナーだった方に憧れ、「彼女のようになりたい」という目標を持ち、真剣に仕事に取り組んでまいりました。
現在では仕事への姿勢が評価され、バイトリーダーを任されています。
リーダーとして主に新人教育を担っており、責任ある仕事にやりがいを感じています。
この経験から、目標をもち継続することが自分の成長に繋がることを学びました。
貴社でもこの向上心と継続力を活かして成長していきたいと考えています。
以上です。よろしくお願いいたします。

例文②

初めまして。○○大学△△学部××科の□□です。
私の強みは自主的に学ぶ姿勢です。
私は大学で新聞記者サークルに所属していました。
知識が全くない状態でのスタートでしたが、先輩に積極的に質問したりフィードバックをもらったりして、徐々に記事が書けるようになりました。
さらに顧問からも自主的に学ぶ姿勢を評価され、サークルの代表として新聞社へインターンに行く機会を得ることができました。
プロの仕事を間近で見ることができたインターンの経験は、現在の就職活動に向き合う姿勢に大きな影響を与えています。
このサークル活動から、自ら進んで学ぶことがさらなる成長のチャンスに繋がることを学びました。貴社でも自主的に学ぶ姿勢を保ち、速い成長速度で活躍できる人材になりたいと考えております。
以上です。ご清聴ありがとうございました。

【さらにもうひと工夫】フリップや小道具で「面白い」自己PR動画に

ここでいう「面白い動画」とは、「採用担当者の印象に残る動画」を意味しています。ふざけて笑いをとるような動画を指しているわけではありません。

1分間の動画では話せる量が限られているため、工夫なしには「独自性」を出すことは困難です。

自己PR動画で手軽に独自性を出したい方は、フリップの使用がおすすめです。フリップを使うと視覚的な情報が増え、動画が印象的になります。

フリップに強調したいキーワードを書いたり、イラストを描いたりすると、話の内容が伝わりやすくなります。

話の内容によっては、小道具を使うこともおすすめです。例えば、サッカー部に所属していたエピソードを話す場合、動画の中でサッカーボールを持ったりユニフォームを着てみたりすると、独自性が生まれやすくなります。

ただし、「目立つこと」を意識しすぎて本来伝えたいことがぼやけてしまっては本末転倒です。フリップや小道具は、あくまで「自己PRの内容をわかりやすく伝えるための手段」として取り入れるように注意してください。

自己PR動画を活用できる就活サイト

近年は、自己PR動画を活用できる就活サイトが増えています。自己PR動画を掲載できる就活サイトを利用すると、書類作成にかける手間が省ける可能性があります。

下記は、自己PR動画を活かせる就活サイトの一例です。

JOBTV

自己PR動画とプロフィールだけでエントリーができる就活サイトです。また、動画を全体公開にすれば企業から直接オファーを受けとれます。

 

自己PR動画を用いて就活を効率的に進めたい方は、JOBTVを利用しましょう。

 

Lognavi

日本初の動画就活アプリです。プロフィールを登録し自己PR動画を投稿することで、企業からスカウトを受け取ることができます。企業によっては、求人応募から面接までをオンラインで対応している場合もあります。

 

オンライン上で就活を進めたい方は、Lognaviの利用がおすすめです。

 

まとめ

就活の現場において、自己PR動画を採用する企業は増えています。自己PR動画は、書類よりも自分の個性・アピールを伝えやすいという特徴があります。

採用担当者に好印象を残したい人は、自己PR動画を作り込むことが大切です。1分間の自己紹介動画では、伝えたい内容を結論から切り出し、端的にまとめて話す必要があります。

独自性を出したい人は、フリップや小道具を活用してもよいでしょう。

近年は、自己PR動画を活用できる就活サイトが増えています。中でも、JOBTVやLognaviは、自己PR動画を活用できる就活サイトとして有名です。自己PR動画を活用して就活を進めたい方は、JOBTVもしくはLognaviのどちらかには必ず登録しておきましょう。