期間従業員とは自動車メーカーを始めとする様々な製造関連メーカーで部品や完成品を期間限定で生産するスタッフの事を指します。
生産期間に応じて3ヶ月から6ヶ月、長いものは数年単位の契約を結び、一時的に契約を結んで仕事を行います。
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期間従業員の仕事内容
そもそも機関従業員とは、働く期間がきまっている従業員のことを指します。期間契約社員などと呼ばれることもあります。自動車の工場や電子機器の工場で働いているイメージが根強いと思います。仕事内容は現場によってさまざまですが、製造過程での組み立て作業や製造ラインでの流れ作業などになります。
後でも詳しく説明しますが、期間従業員は会社と直接契約を結んでいるため、健康保険や社会保険はもちろん寮や社宅などさまざまな福利厚生があり、生活費がほとんどかからないため貯金を目的に期間従業員を希望する人材はとても多いです。
シフト勤務が基本なので、深夜手当て残業手当ては正社員と同様に受け取ることができます。期間を満了すると満了慰労金なども発生します。
気になる仕事内容
今回はとある自動車メーカーを例に挙げ、仕事内容を説明します。
プレス
自動車の素材となる鉄の板をプレス機にセットしプレスを行っていきます。
セットは人の手で行いますが、プレス自体は重機が行います。
溶接
溶接は資格を持った作業員が行いますが、ほとんどの場合は機械で全自動で行われます。
細かい部分の溶接が必要な場合は人の手で溶接を行います。
組み立て
組み立てはエンジンやミッションなどくるまのさまざまな部品を組み立てます。
この作業のことをライン作業といいます。
塗装
飛び出してしまった部分のバリを落としたり、塗装が入ると困る部分にシーリングやマスキングを行います。塗装はエアーガンで行うことがほとんどです。
検査
走行検査、外装検査、内装検査等数百の工程を検査します。
応募から勤務地決定までの流れ
応募>>面接>>入寮>>勤務開始
応募
応募は情報ナビサイトを利用し応募を行ってください。
面接
面接の服装は基本的に自由なのですが、スーツやフォーマットな格好で面接を受けるようにしましょう。
入寮
入寮は内定から1週間から10日以内に行われることが多いようです。
期間従業員で働くメリット
期間従業員で働くメリットには給料、待遇の良さ。寮の完備。学歴よりもやる気が優先されるなどのメリットがあります。
給料待遇の良さ
契約期間満了まで勤務した人に対して給料とは別に、満了金というものが支給されます。さらに契約の更新などを行う場合には、慰労金を受け取る事が可能です。
寮や光熱費
多くのメーカーは個室寮が準備されています。会社によって変化はありますが、大手の場合は寮費や水道、電気代などが無料なことがほとんどです。
学歴経験不問
学歴や経験、資格、年齢はほとんど問われません。
期間従業員で働くデメリット
期間従業員として会社に勤める場合、いくつかのデメリットを理解しておく必要が有ります。
残業の有無
期間従業員の残業の有無は職場によって変化します。
お金を多く稼ぎたい場合は残業が多い職場へ、ライフスタイルなどを重視したい場合は、残業が少ない職場へ勤務しましょう。
勤務は最大2年11ヶ月
法律により勤務は最大2年と11ヶ月に決められています。
ただし契約更新を行えば慰労金などを受け取り、また契約を1からあり直すことができます。
期間従業員は派遣社員と比較すると給料が安い
期間従業員は派遣社員と比較するとお給料が安い傾向にあります。
しかしそれぞれにメリット、デメリットがあるので派遣社員と期間従業員の違いをしっかりと理解してください。
期間従業員と派遣社員の違い
期間労働者と派遣労働者の違いは労働法か民法なのかの違いになります。
民法で守られる派遣社員には、社会保障はつきませんが、労働法で守られている期間労働者には社会保障がつきます。
つまり期間工(期間労働者)はメーカーと直接契約を結ぶ事で、メーカーと労働者が直接契約を結ぶというかたちを取っています。
派遣社員の場合は、労働者と派遣会社が契約を結ぶため期間労働者のようにメーカーと直接契約を結ぶ事はありません。
そのため期間労働者は派遣やアルバイトでは受ける事ができない、メーカー基準の福利厚生をうけ事が可能です。
またリーマンショックなどの世界経済が大きな打撃を受けるような事が起きた場合は、派遣社員より切られにくい期間従業員であっても契約を解雇されてしまう事があります。
また期間従業員と派遣社員の大きな違いはお給料です。
派遣社員は一般的に社会保障がつかないぶん、お給料が充実しています。
例えばメーカー側は派遣会社に日給20,000円を支払います。
そのうち約40%は派遣会社に中抜きされるので、労働者に12,000円が支払われます。
これでも期間従業員と比べると派遣社員のお給料は高額なのですが、
最近ではリツアンSTCのように19%しか中抜きをしない派遣会社も存在するため、派遣会社の中抜きしだいでは16,200円と高額な日給を受け取る事が可能です。
そのほかにも10パーセントの中抜きしかしないミットワークスなどの人材会社あります。
詳しくは派遣会社各社のマージンを調べてみたをみてください。
以下は某メーカーの派遣社員と期間従業員とのお給料を比較した表になります。
派遣社員 | 期間社員 |
契約期間3ヶ月 | 契約期間6ヶ月 |
時給:1,400円 | 時給:1,186円(月給183,000円) |
祝い金:3万円 | 祝い金10万円 |
赴任手当:なし | 赴任手当:3万円 |
食事手当:なし | 食事手当:2万円 |
期間満了金:7万円 | 期間満了金:1万円 賞与金:900円/日 |
寮費:3万円 | 寮費:2〜3万円 |
短期間で安定した収入が欲しい場合は期間従業員、短期間で高額な収入が欲しい場合は派遣社員を選択していきましょう。
期間労働者と派遣労働者の違いその1
期間労働者→雇用(労働法)で解雇されにくい
派遣労働者→請負(民法)で解雇されやすい
(*ただしリーマンショックなどがない限りほとんど解雇されない)
期間労働者と派遣労働者の違いその2
期間労働者→メーカーと労働者が直接契約、メーカー基準の福利厚生を受ける事が可能。
派遣労働者→派遣会社と労働者が接契約、メーカー基準の福利厚生を受ける事はできない。
期間労働者と派遣労働者の違いその3
期間労働者→派遣と比べお給料が低い
派遣労働者→期間従業員と比べお給料は高い
期間労働者と派遣労働者の違いその4
期間労働者→頻繁に求人がでる。
派遣労働者→求人数はかなり少ない
時期によっては、派遣社員の応募を行っていない事が多々あります。その場合は派遣社員ではなく期間従業員としての雇用を考えてもいいと思います。
そんな時に役に立つのが工場のお仕事検索サイトとして有名な、工場求人ナビや期間従業員公式リサーチなどの期間従業員、派遣のお仕事検索ナビサイトです。
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2つのサイトの大きな違いは求人数にあります。大手だけの求人を見たい場合は期間従業員公式リサーチ、さまざまな求人を見たい場合は工場求人ナビを使い分けていきましょう。
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