Fラン大学から大手企業に応募すると、「学歴フィルターによって不採用になる」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
実際に、大手企業ではFラン大学をはじめ学力が乏しいと判断する大学に対して、学歴フィルターを用いた足切りを行う企業が一定数存在します。
しかし、学歴フィルターがあるからといって、Fラン大学に通う学生が大手企業に就職できないわけではありません。
この記事では、学歴フィルターが存在する理由・Fラン大学に通う学生が学歴フィルターを突破するコツを紹介します。
大手企業に就職したい人・就活を有利に進めたい人は、ぜひ参考にしてください。
【悲報】Fラン大学に通う学生を対象とした学歴フィルターは存在する｜学歴フィルターが存在する理由も
結論、Fラン大学に通う学生を対象とした学歴フィルターは存在します。
基本的に、日本に暮らす人の9割以上が認知している大手企業・メガバンク・外資系企業などは学歴フィルターを採用している傾向です。
一方で、中小企業や地域に根ざした企業では人手不足が問題で、学歴フィルターを使って就活生を足切りにした採用活動は行いません。
ここでは、なぜFラン大学を対象とした学歴フィルターがある理由を2つ紹介します。
理由①すべての学生をチェックできない
大手企業は学歴を問わず人気があることから、就活が解禁されると定員以上の募集が殺到します。
そのため、大手企業の中には学生から送られてきた書類をすべてチェックする時間を確保できず、MARCHレベル以下の就活生を不採用にする企業も見られます。
大手企業は決して悪意があって学歴フィルターを設けているわけではありません。
利益を生み出さなければならず、採用活動だけに大幅な時間を割けないことが、学歴フィルターを設ける原因の一つとなっています。
Fラン大学に通う学生は、大手企業になればなるほど書類選考で落とされる確率が高くなる点は理解しておきましょう。
理由②仕事についてこれるレベルに達していないと思っている
大手企業に勤める人事担当者の中には、Fラン大学に通う学生は大手企業の仕事についてこれるレベルに達していないと思っている人も一定数存在します。
また、人事担当者だけでなく、役員・社長・会長などが有名大学を卒業しているの場合も、Fラン大学に通う学生は戦力にならないと判断していることが少なくありません。
Fラン大学に通う学生が、大手企業の仕事についてこれないと判断されるのは、学力が低い・学校生活を惰性で送っているというイメージが強いためです。
よって、Fラン大学に通う学生はMARCHなどレベルの高い大学に通う学生と平等に大手企業の採用試験を受けるのは、困難と言えます。
大手企業などがFラン大学に通う学生を学歴フィルターで足切りする方法
大手企業などがFラン大学に通う学生を学歴フィルターで足切りする方法は、企業によってさまざまです。例えば、募集要項で応募できる大学を絞る企業も見られます。
しかし、学歴フィルターを用いた採用活動をあからさまに行うと、世間にマイナスイメージを与えるため、バレにくいように行うことが一般的です。
ここからは、大手企業などが行う学歴フィルターで足切りする主な方法を2つ紹介します。
企業が独自で行うセミナーの情報をFラン大学に通知しない
大手企業の中には、合同説明会以外に自社で就活生を対象としたセミナーなどを実施する企業もあります。
自社で独自のセミナーを行う際は、レベルの高い学生を囲い込むことを目的に、有名大学から順に募集をかけることが少なくありません。
つまり、大手企業が自社で行うセミナーは、Fラン大学通う学生が参加できないよう募集のかけ方を操作していると言えます。
ただし、すべての大手企業がFラン大学に通う学生がセミナーに参加できないよう、募集をかけているわけではありません。
大手企業が独自に行うセミナーなどに参加したい人は、企業のリクルートページなどでイベント情報などから応募すると、参加できることがほとんどです。
書類審査の際に大学名で就活生をふるいにかける
大手企業などでは、書類審査の際に大学名で就活生をふるいにかけるケースもあります。
書類審査の際に大学名で就活生をふるいにかける方法は、最も行われている学歴フィルターの一つと言われており、外部にバレにくいという特徴があります。
就活生が太刀打ちして解決できることではないため、MARCHレベル以上の大学に通う学生にしか内定を出していない大手企業には、応募しないほうがよいでしょう。
学部によってはFラン大学に通う学生でも学歴フィルターを回避できる？
Fラン大学とひと口に言っても、学部によって学歴フィルターの回避のしやすさは異なります。基本的には、理系よりも文系のほうが学歴フィルターによって落とされやすい傾向です。
理系が学歴フィルターで落とされにくいのは、実験やレポートなどに打ち込んである程度の学力があると判断されるためです。
Fラン大学の文系に在学している人は、学校生活で培った経験・仕事ではどのような活躍ができるのかを履歴書の自己PR欄に記載しましょう。
ポテンシャルの高さを人事担当者にアピールできれば、学歴フィルターを突破できる可能性が高くなります。
Fラン大学に通う学生が学歴フィルターを突破するコツ
Fラン大学に通う学生であっても、大手企業に就職できる可能性はゼロではありません。実際に、Fラン大学から大手企業に就職した人が全国には数多く存在します。
学歴フィルターを突破し採用面接まで辿り着けると、出身大学に関係なく実力や将来性での評価となります。そのため、まずは学歴フィルターを突破するコツを理解するのが大切です。
ここでは、Fラン大学に通う学生が学歴フィルターを突破するコツを2つ消化します。
在学している大学から大手企業に就職できた実績を調べる
Fラン大学に通う学生が学歴フィルターを突破するには、過去に先輩がどのような大手企業に就職できたのかをチェックすることが大切です。
過去に就職できた先輩がいる大手企業は、学歴フィルターを設けられていない、もしくは大学と企業にパイプがある可能性が高いと言えます。
在学している大学から過去にどのような企業へ就職したのかを調べたいときは、大学のキャリアセンターを利用しましょう。
大学のキャリアセンターには、先輩の就活体験記録などが残されいます。そこから、過去の大手企業に就職できた先輩がいるのかを調べられます。
もし、就活体験記録で大手企業に就職できた情報を得られなかった際は、大学のキャリアセンターに常駐している職員に、大手企業を目指す難易度を質問することをおすすめします。
履歴書は誰が読んでも理解できるように書く
Fラン大学に通う学生が大手企業の書類選考に応募する際は、履歴書を誰が読んでも理解できるように書きましょう。
ここでいう誰が読んでも理解できるとは、字の綺麗さ以外に日本語の文法を間違わずに使うことを指します。
大手企業の採用活動では、Fラン大学に通う学生の履歴書は読み飛ばされやすいため、いかにわかりやすくこれまでの実績を伝えられるのかが重要です。
例えば、「てにはを」の使い方に気をつけたり結論ファーストで自己PRなどを書き進めたりすると、自己PRで記した内容が人事担当者に伝わりやすくなります。
人事担当者に履歴書を読んでもらい好印象を与えられると、学歴フィルターのある大手企業であっても書類審査を通過できるでしょう。
【学年別】Fラン大学に通う学生が学歴フィルターに負けない就活術
Fラン大学に通う学生が学歴フィルターに負けず大手企業などから内定を得るには、早い段階から就活に向けた準備を進めることが大切です。
就活に向けた準備にフライングはなく、就職を早い段階から視野に入れている学生であれば、1年生のころから企業調査を始める人もいます。
ここからは、Fラン大学に通う学生が学歴フィルターに負けない就活術を学年別に紹介します。
1年生
1年生の場合は、学校生活でさまざまな経験を積んで、自己PRや面接で話せるネタを増やしましょう。学年が上がっていくにつれて、勉強などが忙しくなるため、学業以外の経験を積みやすいのは1年生のタイミングです。
学業以外の経験でおすすめなのは、インターンシップ・ボランティアの参加や留学です。いずれも社会性を育むことができ、視野を広げるきっかけにつながります。
インターンには、長期のインターンに参加することがおすすめです。長期のインターンでは、社会人として働く難しさなどを学べます。
インターンに応募する際は、インターン求人を中心に取り扱う「ユアターン」を利用しましょう。
ユアターンには、大学生に人気のあるITや商社などの長期インターンの求人が多数掲載されています。未経験者を対象とした求人もあるため、1年生でも安心して利用できます。
インターンに参加して経験を積みたい人は、ユアターンに登録して求人応募をすることから始めてみましょう。
2年生
2年生の場合は、今までの経験からどのようなことにチャレンジしたいのかが見えてくる人もいるのではないでしょうか。
将来的にどのような仕事にチャレンジしたいのかがイメージできる人は、就きたい業界・職種に役立つ資格取得に励むことがおすすめです。
一方で、どのような仕事にチャレンジしたいのかがイメージできていない人は、就活時に取得しておくと有利になる資格を取得しておきましょう。
就活時に取得しておくと有利になる資格は、下記の通りです。
- TOEIC
- 日商簿記2級
- ファイナンシャルプランナー2級
- 宅地建物取引士
- ITパスポート試験
業界・職種によって必要な資格は異なりますが、資格を取得しておくと学校生活を熱心に送っていたことをアピールできます。
グローバルに展開している大手企業に就きたい人は、TOEICで700点以上を取得すると学歴フィルターを突破しやすくなるでしょう。
3年生
3年生の場合は、積極的に合同説明会へ参加し企業調査に力を入れましょう。合同説明会に参加すると、企業の内部情報を集められたり今まで知らなかった業界・職種と出会えたりします。
近年は、合同説明会に参加せず就活に臨む人もいますが、合同説明会に参加したほうが就活を有利に進められます。
また、合同説明会は大手企業の人事担当者・役員などと会話できる機会があるため、自分の顔を覚えてもらえるチャンスです。人事担当者・役員に覚えてもらえれば、就活が有利になる可能性が高くなります。
下記は、合同説明会についてまとめた記事です。合同説明会に参加すべきか迷っている人は、ぜひチェックしておきましょう。
4年生
4年生の場合は、就活エージェントを活用して自分とマッチする大手企業を探すことに力を入れましょう。
就活サイトで就活生を募集している企業を探す方法もよいですが、就活について総合的に相談できる就活エージェントを利用するほうが不安なく就活を進められます。
就活エージェントを利用する中で、自分とマッチする大手企業と出会えない場合は、大手企業の子会社や業界トップシェアの中小企業などをチェックしてみましょう。
大手企業の子会社や業界トップシェアの中小企業は大手企業には劣りますが、日本の平均年収以上の給与を得られる・福利厚生が充実しているなど、勤めるには申し分ありません。
採用試験の応募締切は企業によってさまざまで、時間との勝負になります。少しでも条件のいい企業を探したい人は、就活エージェントの一つ「ジョブスプリング」の利用がおすすめです。
ジョブスプリングでは、カウンセリングした内容をもとに就活生にマッチする企業を厳選して3〜4社紹介します。
エントリーから入社までを一括でサポートするため、希望条件に合った企業に出会いたい人は、ぜひジョブスプリングに登録しておきましょう。
まとめ
Fラン大学から大手企業に応募する場合、学歴フィルターによって足切りに遭うケースが少なくありません。
大手企業のすべてが、悪意を持って学歴フィルターを用いた採用活動をしているわけではないものの、Fラン大学を意図して不採用にしている企業があるのも現実です。
Fラン大学に通う学生が学歴フィルターを突破するには、Fラン大学に通う学生を採用した実績のある大手企業に応募したり、誰が読んでも理解できるように履歴書を書いたりすることが大切です。
学歴フィルターを突破しつつ自分に合う大手企業を見つけたい人は、必ず就活エージェントを利用しましょう。
就活エージェントを利用したからといっても、大手企業から絶対に内定を得られる保証はありませんが、大手企業に採用される可能性は少なからずアップします。
どの就活エージェントを利用するかを迷っている人は、利用者に寄り添い厳選した求人を紹介する「ジョブスプリング」に登録しておきましょう。
